やっと入った夏休み。 それなのに何故、早起きしてラジオ体操をしなくてはいけないのか、 皆が同じ行動をさせられることに口を尖らせていた。 寝ぼけながら着替えて顔を洗うと、夏は決まって鼻血がでる。 夏の私の風物詩。 ポタポタと洗面器に垂れる大さじ30杯分ほどの鮮血を見ながら、この分の血を作るのは大変だろうと眺めていた。...
僕は数年前から目が見えない。 ゴツンゴツンと壁や家具にぶつかりながら歩いている。 でも最近、もっと辛いことが起きている。 僕がこの家に来たのは14年前。 僕をお父さんとお母さんは「ボギー」と呼んでいた。 それはこの家で17年間生きた先代の犬の名前で、僕は2代目。 僕の名前は「ジュンちゃん」。...
さて、今日は人生のレシピを皆さんへお教えしたいと思います。 まずはその前に、材料と用意するものをお伝えしますね。 [材料]あなた一つ。 あなたが浸かる位の現在という名の水を適量。喜怒哀楽の各調味料少々。 運命一つまみ。 好奇心両手いっぱい。 そして行動力をそれと同じ分ご用意ください。...
一昨年、30年以上の心友が脳の癌で天国に旅立った。 癌とわかる数年前、その心友と好きな禅語は何かと語り合ったことがある。 物静かで芯のある彼女は「一隅を照らす」を選んだ。...
どこかのCMのセリフを思い出します。 これがわかる方は昭和生まれでしょうね。 この3ヶ月の間にハワイ(生まれてはじめて)、ロサンジェルス(生まれてはじめて)と立て続きに、お肌に強烈な日光を浴びる生活をしておりました。...
北海道では、重く厚い焦茶色のマントを被って寝ていた山が、 春一番の風にマントを吹き飛ばされると、眠たそうに枝葉を伸ばす。 ほんのり暖かな陽射しを浴びる度に、山は淡い鶯色の羽衣を纏い、軽やかに少し踊ってみせる。 山に住む動物たちは、その踊りで目を覚まし、待ってましたと穴蔵を出る。...
昨年の冬、サウナの帰りにGOアプリを使いタクシーに乗った。 帰路に向かうのに、その運転手は私を乗せてからずっとタクシー仲間の批判や、世の運転手のダメ出しなどを話す。 私は、聞きながら気の毒に頷き、返答もしていたが、彼は最後は壊れたラジオの如く一人で話をしていた。 そして今日、歯医者帰りにGOアプリを使ってタクシーを呼んだ。...
批判と文句の境が「この度不明」とお詫びして書かせてもらう。 私、ここ数年、買い物が詰まらない。 その① 接客の時に、当たり前のことを言いながら近づいてくる店員さん。 店員「よかったら、広げてみてください」 私の心の声 ”もちろん、気になれば広げます” 店員「その他に色違いもあるんです」 私のリアル声「他にどんな色があるんですか?」...
NHKで音楽家故坂本龍一氏の癌の余命宣告から亡くなるまでのドキュメンタリー番組を観た。 坂本龍一氏のことはほとんど知らなかったが、あることがきっかけで、彼のことをもっと知りたいと思った。 『外苑前の銀杏並木を切るな!』という抗議文を都知事に送ったという。...
今年の1月から1年間、文章の習いを始めた私。 課題をもらい、書いて提出する。 1月の初回に課題が出た。 課題:38文字✖️30行、縦書き、A4  1〜2枚word形式 テーマ:忘れられないあの光景 さて、元気をもらえる光景・・・ 初日から頭の中でぐるぐると検索して、30日はあっという間に経ってしまった。 締切の20分前になんとか書き終え、メール送信。...

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