同じ1日

ブーンと窯のファンを聞いている

今年最後の窯焼きになる

けれど、そのブーンの音や、

窓から見える樹々の景色や

差し込む陽射しは何ら明後日の元日を感じさせない。

そして未だにKELLY YOSTのSTILL STILL STILL♫を室内に流しながら

シェフが焼いてくれたシュトーレンを毎朝薄く切って食べている。

好きな朝の時間を好きなことで過ごしていると

明日が今年最後で明後日が新年最初の日など大差を感じない。

目紛しい今の世で、

空や太陽や海や山やそこに住む生き物たちが

宙の月や星のように変わっていても大差ないほどの歩みで変化してゆけばと願う。

何に向かって今の世は早く早くと動くのだろう。