誕生日の手紙

確か20歳からだった、

自分の誕生日に次回の自分の誕生日に向けて手紙を書き始めたのは。

しばらくは1歳年下の自分から受け取った手紙を保管していたが

過去なんて!という読むのも恥ずかしい頃はポイポイ捨てていたので手紙はない。

真面目にとっておくようになったのは30歳くらいからである。

だからといってその頃が恥ずかしい頃ではなかったというわけでなく、

”こんな恥ずかしい頃も含めてあなたの人生よ”と自分を戒める?いや諭す意味で保管することにしたのだ。

それでもざっと20年分の手紙の束があると、なんだかとても怖いものを保管している気がする。

今朝、1歳過去からの手紙を受け取り読んだ。

毎年思うのだが何故か1歳年下の自分から受け取る手紙の内容は大人に思える。

誕生日の日に気取って書いているせいか?

1年後の自分に期待しているせいか。

怖いものの保管を増やすことになることに変わりはないが、今年もまた書こうと思う。