さよならおじさん

今朝、73歳の叔父さんが亡くなった。

叔父さんが膵臓癌だとわかったのは今年の3月。

叔父さんの妹が今年の2月に癌で亡くなり、

その後、すぐに叔父さんの癌が見つかった。

叔父さんの姉にあたる私の母に「世話になったな」と3月に電話を掛けてきたという。

5人兄妹の3番目で、唯一男の子ということで叔父さんは甘やかされて育ったのだと母が昔言っていた。

叔父さんは分け隔てなく子供の私相手にも話をしてくれた。

派手で、華やかな格好が好きだった叔父さんのことを子供の頃はどこかの組の人かと思っていた。

実際、組の話を聞いたことがあったのだが、

後で土建組のことだとわかり、そりゃそうよねと苦笑した思い出がある。

子供がそのまま大きくなったような叔父さんだったが、

母が倒れた時、父がお酒を飲んだいたため、叔父さんが掛け付けおんぶして病院へ担いでくれたと聞いて

幾つになっても弟なんだなとしんみり思った。

私が叔父さんと最後に交わした言葉は3年前になる、

叔父さんが最後の職場としてビルの警備員の制服姿をして現れた時「あら、制服マジックで素敵にみえるよ」だった。

それから叔父さん熟年婚活会に入会してテレビに出てモテ始めていた。

そんな矢先の出来事だった。