サザエさん症候群

先日、隣りに座った初対面の方からサザエさん症候群と言う言葉を聞いた。

直ぐに思い浮かんだのは実家を出たシングルの人が週末に家族の団らんが恋しくなるという症状かと思った。

訊けばそうではなく、サザエさんが放送される=日曜6時半、休日はもうすぐ終わり月曜が始まる=会社が始まってしまう、会社に行きたくないということらしい。

声には出さなかったが私はうわっ凄い!と感心した。

サザエさんの放送からそんなことを想像できるなんてと驚いた。

その想像力があれば行きたくない会社もそう思わないように想像できるのではないかと思ったがいかがなものだろう。

そう思いながらも私の頭に”ちょん”と浮かんだ。

小学生の頃、ローラ・インガルス「大草原の小さな家」が週末TVで放送していたころ、

エンドロールが流れると「あー、日曜日が終わったしまった。明日は学校だ・・・」と思っていた自分を思い出した。そして”学校に行けば想い人と会える!”と思い直し学校に着ていく服を鼻歌まじりで夜遅くまで選んだ自分を愛おしく思い出したのだ。

人は想像力をどちらに向けるかが大切なことだとしみじみしたサザエさんの一件だった。