
今日、また一つ扉を開ける妹よ
どこへ向かって行くのだろう。
その道は人が笑う茨の道なのか。
もうあまり苦労はしないでという僕の言葉も
君には聞こえないのだろう。
軽々と扉を開けて行く
だが、近頃どうだい?
扉を押す手も最近は、
よいしょと一度の力みを入れてはいないかい?
少しは休んでいいんだよ。
そんなことは考えたことも無いと目を丸くして
君は今日、また扉を開けて行く。
次に見える景色はどうだい?
見たかった景色ならば安心するよ。
想像もしない景色なら
驚くような景色なら
ちょっと泣いてもいいのだよ。
だけど君は必ず見つけるからね
開けた扉の鍵を。
そうさ、また
次へ行くのだから。
そして君は手にすることだろう。
全ての扉が開く黄金の鍵を。