よぅ、つう。

4年ほど前からパーソナルで筋トレ・運動をしている私。

もし筋トレ・運動をしていなければ、私はどうなっていたのだろう。

これ以上のポヨポヨ、これ以上の強力な重力、想像するだけでも恐ろしい。

それほどこの4年間、週2回のパーソナルにおいても、日々の逆立ちでも、現状をキープしているに留まり、劇的なビフォーアフターにはなっていない。

筋トレ・運動をしていなかったらと想像するだけでも恐ろしや。

それでも、筋トレ・運動をする前の生活と比べ劇的に変わったことがある。

1足程度しかなかったスニーカーが7足に。

一枚もなかったスポーツウエアが今の普段着になるほど。

1日2000歩程度の歩行が平均10,000歩に。

そして何より、動くだけで顔から汗がでる体質になったことだ。

掃除をすれば汗が滲み、肉を食べれば脂肪が燃える如く汗が吹き出す。

毎日、ちょこちょこ入るサウナ状態になった。

ここまで書くと我ながら、それでも現状維持の体型?となるのだが、

その分、代謝がホルモン減少と共に減っているのかもしれない。

いや、なんやかんやの外食で摂取カロリーが多いのかも。

思うところもあるが深く追求しないのが私のよいところ。

そう言い聞かせていた最近、パーソナルに若きトレーナーが入ってきた。

聞けばビーフォーアフターで有名な某ジムで店長をしていたそう。

これはもしかしたらと瞼の裏にアフターの自分を思い描き、次回のトレーナーリクエストボタンをポチりと押した。

双方、初顔合わせの日、私はこんな人ですと知ってもらうのがよいかと、

体組織のわかる体重計のデータを4年分、InBodyのデーターを2年分持参していった。

トレーナーに見せながら「・・・ということで今の身体に至ります」と説明を終えると

トレーナーは私に訊いてきた。

「それでどんな身体を求めているのですか?」

「そうですね、例えば私が車だとして、気軽な普段使いから、山へ行こうとしたら馬力があり、キャンプに行こうと思えば快適で、広い道ならビューンと飛ばせるような車を求めています」と私。

「なるほど!とてもわかりやすい例えですね。わかりました!それを目ざしてやっていきましょう!」とトレーナー。

いち、に、さん、しー

トレーナーの指導に基づきながら身体を鍛える。

「カオリンがんばれー!まけるなー!」心の声が聞こえる。

はい、わかっています、負けません!とありったけの体力を使い、身体に鞭を打った。

打ちながら、脳裏に浮かんできたのは私の求める車って、ようするに大変な車よね?腕時計の脈拍140以上の計測数値が見えた。

そんな車ってどんな車よー。

イメージがわかずにいると、トレーナーがトレーニングの意味と効果を説明してくれる。

頷きながら顔面が噴水場。

トレーニングの時間はいつも90分だけれど、今日は顔合わせなので50分にしておいた私は何て偉いんだ!

かつて4年間で体感したことのない疲労感を感じたころ、トレーニングは終了した。

帰り道、すでに下半身の様子がいつもと違う。

”あのー、今日、ちょっとしんどくないっすか?”

”これ、次回もやるんすか?”

下半身が問いかけてくる。

「何よーアフターの私になるんだから、我慢しなさい!」

独り言を放ち、よろよろと帰宅。

腰がバンバンに張っている。

どうやら癖の反り腰のままで頑張りすぎてしまった。

初のトレーナー、初のトレーニングで、素になってしまったのかも。

4年間の私のトレーニングの日々はまだまだ運動通な域に徹しておらずということだ。