まだ幼さの残るチーターがアマゾン?の河辺にそろそろと来た。
河に何か気配を感じるのか、水辺の傾斜に爪を立てながら頭を下げて
用心深く右、左を見ながら、上目遣いをしつつ舌だけぺろぺろと水を飲み始めた。
「ぺろぺろぺ・・」とその瞬間、水際の河から大きなワニが現れ、そのチーターに襲い掛かかった。
ワニはグイグイとチーターを河の中央へと引きづり、ぶくぶくぶくと姿を消した。
あまりの衝撃に、インスタの動画を再生してしまった。
これがインスタの主の目的かもしれないが、逃げる間は全くなかったのかもう一度確かめたくて再生した。
するとそのインスタのコメントがたくさん入っていることに気がつき、今回の衝撃的な画像で皆同じ意見のコメントかなとチラリ覗いてみる。
すると最後にコメントしている男性が「この動画はワニが河に沈められているところで切れているが、続きがあってチーターはワニの首をくわえて河から出てきたんですよ」とあった。
そうか、あの絶対絶命からチーターは奇跡的に助かったのか!と安堵したが、ホントかな?とその助かった動画を見たくなった。
深掘りしていくと、この最後のコメントの男性(仮にアラ氏と名付けます)へあれこれコメントがついている。
「アラさん、本当ですか!この窮地から助かったのですね!」という人。
「どうやって窒息しなかったんだろう」という人。
「アラさん、その助かった動画はチーターではなくヒョウの動画で、うまく合成されたものですよ!」という人。
「アラ、そんなことにも気がつかないか。お前は甘いな」という人。
「その助かった動画は見れないのか!」という人。
すると、ぶくぶくぶくと河に沈められて切れて終わった続きの動画の一部始終をアップした女性がいた。
見るとなんと、動画の始めには同じような体格のチーターが他に2頭映っている。
水を飲みに河辺に近づくチーターを心配そうに2頭は少し遠くから見ている。
「大丈夫かお兄ちゃん!!」
「そうだよ、気をつけてね!」
そんな声が聞こえる。
そして、そろりそろりとその襲われたチーターが河辺に近づく、ここから最初に見た動画へと続く。
切れた動画の続きは、河の中央でぶくぶくぶくと水輪を広げてワニとチーターは沈むが、チーターがワニをくわえては出てはこない。
沈んでしまったのを2頭のチーターが凍りついて見届けているという引きのアングルになり、その撮影をしている車からの撮影者達が少し映って終わる。
わたしはひょんなことからこの動画を見て衝撃を受けたが、それよりもコメントしている人たちのコメントに衝撃を受けた。
動画より怖い。
各々の思考と思い込みと、正義感。
ワニよりよっぽど怖い。
人の方が怖い。