ジョセフィン・ベーカー

人や出来事は予測つかなくやってくる。

それを人生というのかも。

予測つく出来事は生活。

そんな風に最近は思う。

先日、出張先のホテルで夜に何気にテレビをつけた。

フランスの1910年から1960年の歴史を知るものだった。

そこに黒人の女性が歌を唄い、腰にバナナをつけて踊り、人種差別に嫌気をさし、

自由フランス軍の中尉までになった「黒いヴィーナス」と言われた女性が映っていた。

1920年代に黒人がフランスで世論を動かした一人とさらりと紹介されていたがとっさにその名をメモし調べた。

調べれば知るほどすごい時代にすごい女性がいたことを知りショックを受けた、

自分のヨチヨチに。

五体満足に生まれ、中流家庭に育ち、

ほぼ好きなことをさせてもらい、好き勝手に職場を渡り歩き、

パトロン申請を拒否して自力で生きてきた程度の私では到底敵わない彼女の生き様に惨敗。

かといって彼女の境遇だったらどう生きただろう。

想像を絶する。

彼女の自叙伝を読んでみたいとググっていたらヒットしたのがジョセフィン・ベーカーというタイトルの絵本。

絵本・・・

そうだ、私が18歳の時に掲げた夢。

絵本を描く人になる。

それさえも達成できていないじゃないかとググった画面が私の胸にダブルパンチした。

その夜、彼女と絵本に私は悔し涙で寝れなかった。