あまりに暑かった夏。
長めの不在時は出かける前にせっせとバルコニーの鉢たちに水をあげるが、
それでも3日以上も不在すると帰宅した時に見る干からびる寸前の姿が痛々しい。
中でも姉から譲り受けた4鉢のブルーベリーは超乾燥との戦いである。
ちょうどよい日陰を探して右へ左へと鉢を動かす。
「たわわに昨年は収穫できたから愉しいわよ」の姉の言葉を信じ、
強烈な太さの毛虫とも戦いながら
「大丈夫?元気かな?」と気遣うこと数ヶ月。
実が数えるほどしかなっていない。
「たわわっていったよね?」と姉にLINEをすると
「交配しないとだめだったかも」と来た。
トホホ早くいってよー。
不在に合わせて右へ左へと動かす日々。
ある日、帰ってきたら1鉢の葉がフニャリと元気なく、赤茶を帯びているではないか。
なぬ!こんなに気をつけていたのに元気がない!どうしたことだと忙しさの中、
ネット検索するが「寒さに弱い」、「いや、過保護はいけない」「水は乾燥気味に」とネットの回答に私が右へ左へ。
「ね!ね!ブルーベリーの鉢が元気無いんだけど」と姉にLINEすると、
「だんだん紅葉になって、しまいに全部葉が落ちるんだよね」と来た。
もう早くいってよーと思いつつ、凍死・病死を心配した私。
ずっとバルコニーの外でそよそよと緑の葉が揺れる風景をイメージしていたのだ。
暦では季節が変わっているのを理解しつつも、
あまりの忙しさに頭がついていけてない。
生き物の循環をすっかり忘れていたのだろう。
それとも私の頭も季節が変わり冬用に動きが鈍くなっているのだろうか。