私はもともと得意なことはそんなに数は多くない。
でも子供の頃から、同居していた祖父母に「これ、直せるかな?」「これ、できるかな?」と頼られることが嬉しくて
できるかどうかは置いておき、「やってみる!」と引き受けることが殆どだった。
それは、世代交代というもので、年老いてできなくなっていく人とこれから学ぶことがいっぱいある若者の当たりまえのバトンタッチだと思っていたから。
結果、「できるかな?」「やってみる」は同居していた高校生まで続いて、
お陰で大工仕事や野良仕事、雑用もかなりできるマルチタスクを持つ人間になったと思う。
さて、今は自分が中年になり、これできるかな?と訊きたいことが多くなってはいるが、
できる?と頼める若者は側におらず、せっせっと自分で「やってみる!」という日々。
苦手なパソコン操作をここ毎日5時間机に向かってHPを作成しているが、首は頷けないほど硬くなり、目も霞が進んでいる。
しかもデザインばかりに目がいき、気がつくと必要な項目がないHPになっている。
考えながら作る、調べる、操作するはかなりの労力と時間を必要とするのだ。
「これお願いね!」とレイアウトと原稿を渡せば完成できるものではないとわかっているから、毎日コツコツと5時間をかけてもやるしかない。
そう、わたしは頑張っているのだ。
得意でないことはコツコツと亀さんのように遅くても歩み続ければいつかは必ず達成できる。
ただ、下ばかり見て方向を間違わないようにしないと。
そこがウサギさんとの違いかもしれない。
「やってみる!」はこの先もおわることはないだろう。