惜しみなく老いは奪う

昨夜、今朝の畑の水やりにシェアカーを申し込んだ。

昨年も借りた家の裏のシェアカーの予約がとれなかったので、

300m離れた初めての場所のシェアカーを苦労して取った。

私はスタートが鍵でなくボタンで始まるという今の車に昨年からやっと慣れたばかりで、

翌朝の運転を考えるだけで胃が縮こまるのだ。

寝床に入り明日の無事の運転を願っていると、今夕、1時間かけて買ったお礼のお菓子のオンラインショップからのリターンメールが来ていないことに気がついた。

気になって眠れないだろうとパソコンを立ち上げによっこいしょと寝床を出た。

調べてもやはりリターンメールは来ていない。

偽オンラインサイトだったかと30分ほど睡眠を削って調べたが判明せず、明日、店に電話することにした。

さて、眠り浅く目覚めたが準備をし、私を待つシェアカーへと向かう。

週末の賑やかな公園と道路がいつもより忙しそうで車の運転手が眩しく見えた。

シェアカーの場所に着くと昨年の車よりは賢そうな顔をして、体力もありそうなのがいた。

お世話になりますと乗り込みいざ運転、スムーズに出庫と思いきや、

mmmmu 前に通せんぼのゲートがある。

ゲートのあるシェアカーはお初、

もちろんどうしたら良いかわからず、手持ちのカードをこれでもかとゲートの横の機械口に突っ込んでみた。

不機嫌そうに度々吐き出すので、これは困ったぞとバックして元の定位置にもどって深呼吸。

24時間対応と書いてある車内のシールに電話すると若い女性がこちらは事故対応なので無人電話対応の7番をおしてくださいといわれる。

だって待たされるでしょ?無人って、と思いながら掛け直して7番を押すと、想像通り、お待たせ音楽が鳴っている。

1時間で水やりをして帰らなければ返却に間に合わないし、その後の排水管清掃工事もやってくる。

携帯電話を放り投げ作戦タイム。

ここからタクシーで畑に行ってみる?

待たせて水やり?

いやいや、巷の人に驚かれるだろう。

よし、それなら一旦帰宅してゲートの開ける方法を確認し、また夕方シェアカーを予約しては?

そうね、そうしようと車内を出た。

シェアリース料220円、走行距離0Km。

 

帰宅してゲートの開け方はわかったが、今度は近隣300m圏内でもシェアカーが夜まで空いていない。

皆さんシェアの時代なのねと感心しつつ、さすがに夜10時に畑に水やりを上げるのは怖すぎる。

かといって翌朝8時までの時間帯などは無理。

そこに例のお菓子屋さんに電話することを思い出し、山形の菓子店に電話した。

「あの、昨夕の注文のリターンメールこないのですが注文になっていますか?」と私。

「はい、注文来ています。メールアドレスも間違いないです」と店主。

「念のためリターンメールをください」と言うと、

「では送りますね」

待てど来ず。

なぜ?どこに?メール拒否でもなく、メールがこない不可解状況。

先ほどのゲートに続いた不可解で、私の気が上部にあがっているのか脇腹が痛み出した。

再び店に電話して「メールやはり来ないですが注文されているなら良しとします」と店主と自分に言い聞かせて切った。

そういえば、昨日は雨予報ではなかったのに『お願いです雨降ってください!』と念じていたら30分ほど雨が奇跡的に降ったではないか、もう一度やってみるかと思うがすっかり気力が萎えて降らせる力も湧いてこない。

なんだかとても疲れた。

鏡を見てぎょ。

そうだ、化粧していなかった。

あぁこうして、老いていく自分に、自分の心臓を痛められ寿命時間を奪われていくのだろうか。