屋根裏部屋に昼から梯子を上り、自分の過去写真を片付けていた。
アルバムに貼らずに無造作に挟んだ写真、自分でも貼る価値もない青い自分とわかっていたのか。
写る私は見えない遊園地のコーヒーカップかジェットコースターに乗って、目が回る、先が見えないと叫いているように見える。
暗く、悲しそうで、つまらなさそう。
大笑いしている写真は一枚もない。
めくれど、めくれど、暗い顔で写っている。
ピースも指を2本だしている合図にしか見えず、幸せそうな顔はない。
写真をビリビリと破り、処分しているうちに自分の顔のブスさにだんだん気持ちが悪くなってきた。
このブスに好意をもってくれた人がいたもんだ、
モデルをしてた?ありえん、ありえん、こんなんでお金を貰っていたなんて。
写真と共に思い出す数々の汚点の歴史。
それにしてもこんなに長いことブス顔をしていたから心の方もかなりブスだったと思う。
自分のブスを棚に上げて、人をブスといっていたかもしれない。
もう、ただひたすら青い時期の私の友人知人、一期一会の皆様には感謝と謝罪、
そして好きと言ってくれた人には大感謝である。
青い時期の私よ、アルバムに貼らなかったあなたの判断は正しかった。
しばし屋根裏部屋でブスの懺悔をして梯子をおりた。