いつもは作ってばかりの磁器作陶、
さて、同じ作るでも直すという手作業を習い始めた。
始めてみると気ままに作る作陶と違い、とても地味で緻密で、時間がかかる。
こんなのだったらもういらないと欠けた器を捨てたくなるだろうと思うのだが
もう二度と手にはいらない廃盤の品や、思い入れのある品が、少しずつ元の姿に近くなり
使えるようになる姿を見ていると、目の端から涙がチラリと溢れる。
真新しく作る時間と、あった姿に作り直す時間、
両極端な時間と空間で、
感動する心持ちも違うのだが、愛おしく使うことも直した品の方が少し勝るような気がする。
習い始めて肩はコチンコチンだが、よかったと思う。