身体あわせ心あわせ

花粉が酷く飛び交うここ数年、

くしゃみをしたり、目がしょぼしょぼしたり、薬を飲んでぼーとしたりとかつてない経験をしている。

年々と、若返るわけではない人と地球。

地球の自転もン億年後には止まるというのだから、

100年生きるかどうかの人の変化と老化は急速なのは至極あたりまえなこと。

けれどここ数年のこの世はあまりにも変化・老化が早いと思う。

訊くところによれば地球上に生きる人や生き物の脈数の総数はほぼ同じで決まっているらしい。

例えば生き物は死ぬまでに10000回脈を打つとすると

ゆっくりのっしりと生きる象の心臓はごっっっくぅんんん、ごっっっくぅんんんと遅く刻み長生き。

ちょこちょこせかせかするネズミの心臓はチチチチチチと早く刻んで命は短い。

人は性質によって刻む速さが異なり命は長くなったり短くなったりするらしい。

緩やかに穏やかに在れば、その分、人の変化・老化も遅いはずだが今の社会ではなかなかそうできない。

 

緩やかに穏やかにと思っても初心をくじけさせることは多々有る。

「宅急便でーす。ここに指でサイン書いてください」

「指で?」

「そう、ここね。印鑑はいらないの」

買い物した荷物は大きなダンボールの箱に小さな商品が入っている。

コストがかかりダンボールが高騰しているというがこれじゃ確かにいくつダンボールがあっても追いつかないわね、などと思うと脈が早打ちになる。

こんな社会に生きているのだ。

こちらが身体や心を適当にこの世にあわせていかなければネズミより短くなってしまう。