茶への心

ご縁あって裏千家の初心者茶教室に通い始めた。

4回で完結する初回の昨日、

訪れたことのない場所へ、午前の陽だまりに包まれて歩くのはなんと心地よいのだろう、

向かうはお茶の勉強と和菓子と抹茶の一服付きともなれば更にウキウキである。

教室は大きなガラス張りのギャラリーの一角で、椅子席はありがたい。

先生のお茶の歴史はわかりやすく、ほほぉ、ほほぉと感心して頷く。

時折、先生の方へ目を向けると目が合う。

年の頃はわたしよりグンとお若く、和美人である。

明るい色のお着物を着こなし、楚々としながらも現代の香りをまとっている。

ほほぉ。

窓からの景色も、高い天井も、目の合う先生も、

どれもこれもから感じる心地よい空間のお茶時間。

これも先生がへのへのもへ字ではないからだ。

茶への心の導入はやはり美である。