朝の目覚め

先日、マンションの大家さんと立ち話をした時に「なんだ、大家さんも気にしていたのか」と微笑ましく思ったことがあった。

それは朝6時過ぎ、すぐ裏の神田川の側のベンチでラジオ体操をする老齢の4、5人のこと。

4、5人は会話を始め、それからラジオ体操をするというのが週に何回かの習慣のようで、3階の我が家にも賑やかな笑い声が聞こえて来る。

ここに引越してきた時は元気な老齢とラジオ体操の日課を賞賛していたが、朝からの賑やかな笑い声に私はだんだん微笑んでいられない心情になっていた。

マンションの1階に住む大家さんはまして寝室が神田川に向いているそうで、朝からうるさい音と声で6時に目を覚ます日々。

いたたまれず、家を出て注意に向かったそう。

「あの、まだ6時ですよね。寝ている人もいる時間なんです。私も毎度起こされて迷惑しています!」

この数ヶ月、賑やかな朝が静かになったと思ったら大家さんが注意していたのだ。

しかも大家さんはパジャマのまま言いに行ったという。

なるほどの効果である。