もう、したいと思っていたことすらすっかり忘れていた。
それを思わぬきっかけで2つすることができた。
まぁ何て愉しいのでしょう、
この上ないほど愉しいとこうなるのだと自覚した。
船が出る時の出航のドラの音のように、これは心が揺れているのか、それとも体か、という感動の時に似ている。
はて、このような愉しさはいつぶりだろう
大きなりんごを枝からブチリともぎながら思うが思い出せない、
もう一つブチリ、
んん、と。このくらい愉しいことって、いつだったか、何だったか。
童心に遡ってしたいことをする愉しさなど、そうそうあるものではないのだと
気づくと手にした篭はりんごでいっぱいになっていた。
も一つのドラの音は、ずんどこ節で踊ったこと。
子供の頃に指の隙間から見ていたテレビ番組「8時だよ、全員集合!」のずんどこ節ある。
それをまさか都内のライブで歌う歌手に合わせて自分が踊ることができるとは、だ。
口ずさんで踊っている最中は何も考えていなかった。
一堂で皆がずんどこしているのが愉しくて嬉しくて仕方ない。
はぁ、生きていても知らない愉しい時間もまだまだあるものだ、
ね。