先日、北海道で地震が起きた時、わたしの携帯の中にある北海道に住む友人のアドレスに「大丈夫ですか?」とメッセージを送った。
といってもここ最近、連絡をしあった相手に限り送った。
数年以上、会っていないけれどお世話になった方、仕事を一緒にさせていただいた方、同級生など
枚挙にいとまがないが、この人には連絡しなくても多分元気だろう、大丈夫だろうとどこかで選別している自分がいる。
選別のラインはなんですか?と自分に問いながら、小学生最後のお正月のことを思い出した。
わたしは中学から私立にいくことになり同級生にはそのことを一切告げていなかった。
転校ばかりしていたこともあり、最も長く同じだった同級生にはいつもより別れがたくてしょうがない。
あと三ヶ月もしたら小学校を卒業し、皆んなとも会わなくなるのだ、この時間はもうないのだ、と最後の冬休みに心にモヤモヤと浮かんでいた。
ふと、ありがとうを言いたくなり、同級生に挨拶の年賀状を書くことを思いついた。
書いていると、あの友達には書いて、この友達には書かないという自分の中の選別に疑問を抱き
「えい、皆んなに出そう!」と35枚の年賀状をせっせと作り投函した。
冬休み中にその年賀状を受け取った同級生から返事らしきものを数枚受け取った。
へえ、あの子、こんなこと考えていたのかと、年賀状の文章で初めて知った。
きっと同級生らは何故わたしが突然年賀状を送って来たのか不思議に思っていたことだろう。
それでも皆んなにありがとうを伝えることができ気持ちがすっきりしたのを覚えている。
今回の、地震の「大丈夫ですか?」の連絡の選別は良いのかどうか今もわからないが
小学生の最後の年賀状の皆んなは今どうしているだろう。