卒業シーズンである。
40年ほど前のわたしの小学校卒業に向け、父が私の卒業文集に寄せた言葉
「馬鈴薯とつぎはぎだらけの小生の子供時代。子よ、未来への架け橋となれ」。
この言葉を文集で読み、酷く心に響き涙したのを昨日のことのように覚えている。
他の同級生のお父さんらは「卒業おめでとう」「よく6年間頑張りましたね」「将来に向けて羽ばたいてください」といった言葉が殆どであった。
父の言葉はどのお父さんの言葉より素敵だなと思った。
そして、我が子に寄せる父のロマンを感じ、
またわたし自身も、もしかしたら未来に向けて役立てる人になれるのかもしれない存在なのだということに
気づかせてくれた言葉であった。
その父の言葉にその後わたしはどれほど励まされたきたことか。
まだ架け橋になっているかわからない、
まだまだしなければならないことがあることはわかっている。