くくく

昨夜、夕寝をしたせいか、夜中に目が覚めて読み掛けの本を読み始めた。

枕を2つ重ねてランプを2個灯すとちょうどよい体勢になり、読み始めると

エッセイの作者が上手なこともあり、くくくと声を出して笑ってしまった。

本を読んで声をだして笑うことなど1年に一度あるかないか、いや、もっとご無沙汰ではないか、などと

思い巡らしながら私を笑わせた作家さんのうまさに感動感服した。

そもそも笑えるような本をあまり読まないのだが、この作家さんの本を以前読んだときに「あら、なんか共通点があるような・・」と気になり始め、最近貪るように読んでいるのだが、読めば読むほどわたしは似ている癖や好みを発見する。

けれど格段に作家さんの方が洞察力があり、あれこれ興味をもって飛び移らず、しかも素晴らしいお方なのでわたしのようなものが似ているなどというのは大変恐れ多い。

他の誰それに似ているなど言われるとガーンと悪酒になるのだが

もしこの方に似ているなど言われたら、旨いお酒を1本飲み干したい喜びである。

そんなことで、くくくと真夜中に何度も笑わせてくれたエッセイの巻末に鉛筆でスマイルマークを書き込んだ。

わたしは本を読むと巻末に完読した日にちを鉛筆で書く癖がある。というよい書いている。

読み返す時にあの頃読んだ本かと思い出すのが楽しいのである。

その日付の横にスマイルマークを書いたのは面白かったよ!という印で、おーいおいと心晴れない時に

このスマイルマークの本を読み返そうと思ったのだ。

くくく、わたしだけの暗号である。