辞書にも謝り

2歳上の姉と私が小学5年生のとき、喧嘩をしたことがある。

これまでにも幾度の喧嘩を姉としたがこの時の喧嘩をよく覚えているのは

きっと私にとって真剣な喧嘩だったからかもしれない。

喧嘩のきっかけは姉が「辞書に書いてあることは正しい。間違いはない」と言いだしたことだった。

私はそれに対し「辞書だって人が書いているものだから間違いはある」と言い返し喧嘩になった。

きっとこまっしゃくれていたのだろう、私は辞書の後ろページに書かれている改定版という文字の意味を知っていた。

「じゃあなんで改定版ってあるの?それはこれまでの辞書に違いがある、新たに書き加えたなどするからでしょ。間違いがあるっていう証拠じゃない」というようなことを言って喧嘩が終わった気がする。

今日、辞書を引いている時に懐かしく思い出した。