そうは見えなくていい。 日頃は赤くて大きな東京タワーだが、ある時とても小さく見えたことがある。 後ろ姿で東京タワーだと気づかなかった。 「タワーさん」と声をかけるのに迷ったが、その後は見る見る見慣れた赤い大きなタワーに戻った。 小さく見えたことがショックだった。 東京タワーの知らない一面を垣間見てしまった。 それからまたしばらく振りに小さなタワーを見た。 2度目だ。 「お疲れさま!」と言うとまた赤い大きないつものタワーになった。 小さい姿、見てはいけないような気がした。 tagPlaceholderカテゴリ: