まな板の上の魚

だから嫌だったのだ

胃カメラにしたかったのに

予約がびっしりで取れないからバリウムならできるという。

今年こそは胃カメラで検査したかったのだが

仕方なくバリウムにした。

しかも今日の白い液体はバナナの味がしないし

石膏をのんでいる気になる。

台の上でぐるぐると回るように言われ、

しまいには頭の方に傾斜がきつく傾き、落ちない肩ガードなるものまである程だ。

胃の中に白い液体をつけたいのはわかるが

この現代で、

この発展している医学の時代に

自ら台の上でぐるぐる回るというのはどうなのだろう。

と、瀕死の魚の気分を味わったわたしは思う。