星の王子さま

今日は「星の王子様」の著者サン・テグジュペリ氏の誕生日らしい。

10年ほど前に友人夫婦と1泊で箱根に泊まったことがある。

当時は叶わぬ苦しさを抱えていた私を見かねて

友人夫婦が私が好きな「星の王子様」のミュージアムに立ち寄ってくれた。

贅沢な館内の地面にはウワバミが描かれたものがり、そこで願いごとをすると叶う(願いを飲み込む?)とか

飛行機の形を体で作ると願いが叶う(夢に跳び立つ?)場所などあり

人目もはばからず願い事と飛行機の形をとった。

40歳のわたしの姿を見て友人夫婦は気の毒に思ったのか

その後のランチタイムのビストロでワインをご馳走してくれ、そしてポツリと言った

「いつか本当に、王子様が迎えに来てくれて、今度は一緒に4人で来れたらいいね」

やはり私を気の毒と思ったのだな。

私はこくりと頷き、それからなんとなくしんみりな雰囲気に。

あれれ?そんなしんみりしないで、と想ったが

気の毒がられワインをご馳走になるのは悪い気がせず、こんなのも有りかとワインをおかわり。

すっかり気分良くして過ごした「星の王子様」のミュージアムだった・・・

と思いこうして想い出して書いていると何故かしんみりしてきた。

なんだ自覚がなかったけれどやはりしんみりだったのだな、あの時のわたし。