父母のちから

わたしの両親はありがたいことに2人とも元気に健在だ。

もう80歳のペアになろうとしている。

父は縦に大きく、母は横に大きい。

その娘であるわたしと姉も、

結構大型の女性かもしれない。

実は子供の頃からわが親に育てられる生き物はなんでも大きくなるぁと感じていた。

お祭りですくった和金も20cm以上も大きくなり鯉のようだったし

出目金なんかも黒だったのに巨大化して赤くなっていた。

17年生きたシーズー犬も随分大きかったし、

なんでもかんでも大きくなる!と思っていた。

そんな我が親の日々を見ていると、父と母はそれぞれ生き物にご飯を与えていることがわかった。

父自身が食べる時に同時にあげたり、相手が何かおくれーとせがむ時に父母の2人からもらう生き物。

要は2人分いつも食べている。

これじゃ大きくなるだろうと呆れるが

死にもしないでスクスク成長する生き物の方にも生き力を感じる。

わたしの幼少時代は確かにポッコリしていた。

親からのあだ名はDECCOデッコだった。

そう、でぶっちょな子供の略。

あのまま生きていたら巨大女性になっていたのだろうか。

違う巨人なら望むところだが。