「あなたは青山に素敵なオフィスを構えれるようになりたくないですか」
帝国ホテルのバーで外を見ながらその男性は言った。
顎足付きでその人から神戸、京都へ慰労会というお招きを受けていた。
他の男性もマンションを見せたり、ハイブランドのジュエリーや服や物も一方的に贈られたり、
遠くへの旅行や日本に3台しかない高級車でのお迎えも、あれもこれもあったが何も魅力がなかった。
男性は女性全てがそんなものを喜ぶと思っていることに、
そんなことで私が喜ぶと思われていることに情けなく思った。
もう20年程前の話だが今の男性らはどうだろう。
世間はあまり変わっていない。