いつも元旦しか飲まないお屠蘇だが
はじめて由来なるものを調べたら何やらとても有り難い代物とわかり
3が日まで楽しめるように5袋ばかり買い込み実家に帰省した。
お屠蘇を仕込むのに日本酒かみりんかで味わいがかなり異なるらしい。
それも美味しい代物に仕込めと書いてある。
実家に着くなりお屠蘇をありがたく注ぐ道具と注がれる杯な物はないかと
ジェスチャーをしながら母に尋ねる
すると「うちにはお金以外はなんでもあります」といつもの調子で母が大きな霧の箱を出してきた。
中から私がジェスチャーしたお屠蘇をありがたく飲む道具らが出てきた。
高いんだからね!と何度もいう母の声を背に台所で道具を洗い、
仕込んで有ったお屠蘇をその道具に移し替えた。