限りがあるのならば

 

蝉が鳴き始めるようになった。

梅雨明けも間近なのだろう。

「この世に全て限りがある」

夏になると毎年この蝉の声で想うことである。

心一つの置きどころで今見ている世界が変わるならば

今の置きどころの塩梅が悪いと思っているならば

違う世界を見ようと、

見ることができる処に心を置いてはどうか。