物との関わり

私は生まれつき?独特なこだわりがある、らしい。

らしい、というのは自身では気付かないことだったのだが、

そのことを教えてくれたのは友人、姉、恋人と周りにいる方からだ。

特に物探しはデカ(刑事さん)並に足を運ぶことは小学生の頃から変わらない。

さて、先日、瀬戸の「麦藁手(ムギワラテ)」という焼き物を知った。

惹かれたその名前と窯元の歴史を知り早速注文をした。

するとその民芸の店主からお礼のメールと共に下記の文が付いてきた。



人間は誰でも毎日親しくしている友だちの影響をうけて、
知らず知らずのうちに良くも悪くも変わるものです。

それで昔から「朱に交われば赤くなる」といって、
良い友だちを選べ、という格言が世界中にありますが、

同じように、毎日いっしょにいるもの言わぬ友だちも、
人に強く影響を与えますから、私どもは用心せねばなりません。


もの言わぬ友だちというのは、毎日私たちと一緒にいる道具類のことです。
人間は誰でもみな丸裸で生まれて来ますけれども、
必ず多くの道具を使い、それにたより守られて、長い一生を暮らします。

その道具が良いか悪いか、美しいか汚いかで人間の心がけが変わるのです。

たとえば、運動服を着けると勇む心が起こり、寝間着を着るとゆるんだ心になります。
見せかけの、形も色も悪い道具類を使っていると、心まで粗末な人になってしまいます。

ですから、形も色も良く、
たよりになる健康な美しい道具を選びたいものです。

 

 

とあった。

サッサッサッと箒で心の中を掃かれたようだ。

的確に表現できる店主に羨望を抱いてしまった。

「そうなんです。全くその通りなのです!

私は気に入った寝間着がもう10年も見つからなくて、ずっと裸で寝ているんです‼︎」

と返事を書いたところを削除して、お礼の文だけ返信した。