見た目

最近は年相応に見られない。

「え?結構なお年なんですね」とまでは言われないが

そんな年上なの?と実年齢を言うと言われる。

「頭の中が若いから」若く見られたことに返すこの頃だが

昔はよく年上に思われた。

「落ち着いているからその年には見えなかったよ」

高校生の時には大学生や社会人に間違えられた。

落ち着いて見えるせいで、先輩や先生、上司に放っておかれることが多かった。

こちらは手取り足取り教えて欲しいのだが、「できるでしょ」とばかりに端折られる。

子供時代からこんな境遇だったので

私は一人であれこれ試行錯誤する”人に訊かない性格”を形成したのだと思う。

わからない、できない、待ってください、お腹が痛い、貧血ですと言えなかった私は

年を重ねすっかり言えるようになった。

これも人生の年輪のお陰だろう。

今ではなんでも素直に言えることが嬉しく

それが若く見られるコツかなと思っている。