病院へ

傾きそうな気配を感じつつ、

パリにいって帰るまではと持ちこたえていた体調が

帰国後、一気に傾いた。

傾くと治りが遅い。

白血級が少ないせいだろう。

3日ほど市販薬で誤魔化していたが観念して病院へ。

引越ししたばかりだから病院もご近所の行きつけを探さなくてはならない

インターネットで調べ、通院できそうな距離と規模と先生の評判で決めた。

自転車で行けそうな距離だ。

電車だと一駅である。

自転車で行ってみようかな、いやいやそんな900m漕ぐことに体力使うなよ

それもそうだ、と昔なら自転車でいくところだが少しは学習したらしい私。

電車で隣の駅に初めて降り立った。

受診してもらうと先生は体調や薬のことを細かく訊いてくれ、説明をしてくれた。

「この薬は胃が痛くなる人が多いけど胃は丈夫?」と訊く

「胃は弱い方です」と私。

「そう、僕なんかも胃が弱くて、この薬はなんとか大丈夫な程度かな」と先生。

「先生はきっと私より胃が丈夫なのではないですか?」といたずらに返す私。

「いやいや、弱いんだよこれがまた。困っちゃうよね」と先生。

なんだかこの先生なら弱い私も素直に見せれそうと気に入った。