右手首を痛め手術したことがある。
かれこれ20年程前である。
痛めた原因は情けない事に筆圧の高さによる伝票の書き過ぎ。
腱鞘炎と診断され一日置きに治療をしたのだが一向に治らず。
先生も治らない不思議さにかられつつ
鍼やらお灸やらと手当してくれたが
半年も過ぎた頃、仕事の緊張で胃にストレスが溜まり、
胃から右手首に繋がっていったとわかったころには既に腱鞘炎の手術をしなくては
治らない程こじれていた。
すっかり手術をすることに参っている時
家の花壇に花を植える事にした。
自分がリラックスできるようにと。
まったく今やらなくてもと思う自分もいたのだが、花を見たくて仕方ない。
シャベルを左手に持ちエッサホイサと5M以上も幅のある花壇に花を植えて行った。
すると今度は左手首が痛みだし、右手首同様のピキピキという痛みが走る。
左も手術かと半べそになってしまった。
左手首は手術せずに済んだのだが、
今振り返って見ると、全く無謀な日々だったと滑稽になる。
花は自身が健康でなければ植えられない。
何より緊張を解く事の方がその時は必要だったのだから。