里帰り(帰り)

あれこれ懐かしい人と会い語らい。

生きた死んだ困ったと話題はあの頃に比べて心にしみる。


初めましてと出逢う人と分かち合い。

それでどうしたどうしてと初めて聞くことがまだまだある。


ああ、こうして人の人生は一人では生きてゆけないとつくづく思う。

そう、一人で知り得ることなどちっぽけでつまらぬものだと思うのだ。


今へ戻る飛行機の機内、再び「花特集」のチャンネルに合わす。

みんな会いたい人がいる、みんな待っている人がいる・・・

会いたい人がいるのなら、それを待っている人がいる・・・


行きとは違う歌詞が胸にしみる。

人にとって出会いは色絵具のよう。

わたしはどんな花を今、これから先、描けるのだろう。