ポストカード

わたしはポストカードが好きだ。

その人がどんなポストカードを選ぶかセンスを感じれるし、

そのビジュアルやデザインを眺めるのも愉しい。

ベッドサイド、ドレッサーなどのちょっとしたところに置いていると

目にもはいり優しい気持ちになる。

高校生の頃からポストカードを集め、

自分でも無地のポストカードに絵を書いては小さな文を添えていた。

「カオラインのポストカード、好きだな」と送った友人から言われて驚いたことがある。

わたしのポストカードに物語りを感じるらしい。

わたしには今もなお敬愛しているポストカードがある。

銀座月光荘のポストカードである。

民芸展で月光荘のポストカードに出逢った時のことは忘れられず、

今の私の夢を構成する切っ掛けに成った。

手元に集まったポストカード、いつか多くの人にも観てもらいたい。

人肌に触れるような温もりがポストカードにある気がする。