舞い降りて

白く光沢のある絹を触っていた。

中に綿が入っているのか、白無垢の裾のように少しふっくらとするその物は

つつつっと手で焦げ茶の糸を通したデザインが所々に施されていた。

わたしはその施された珠結びのある箇所をポコポコと指先でなぞりながら

なんて綺麗なのだろうと感動していた。

身体を優に隠すほどの大きさをしている。

広げても広げてもどんな形をしているのか分からないような

不思議な魅力をもつその物はわたしに前降りて来て、

触り心地を試すかのように消えて行った。