別れの手紙

小学校を卒業する時のお正月、クラスメイト全員に年賀状を出した。

「ありがとう」という想いを書いて。

中学・高校の女学校を卒業する時、クラスメイト皆に寄せ書きを書いてもらった。

わたしはどういう風に思われていたかを知った。

大学卒業時、書くことこそ無かったが謝恩会で肩を叩き合った。

それだけで十分、分かり合えたから。

初めて就職した会社を去ることになった時、わたしは社員200名の箸を買い「心の端に・・・」とメモを添え配った。

次の会社を去る時もそのフロアにいる方150人分のシュークリームを買って手渡しで配った

「お世話になりました」と。

数えきれないたくさんの出会いと別れを繰り返す。

別れのときはこれまでのすべてが感謝に思える。

 ありがとう

 ありがたい

そんな想いでいっぱいになるから、今でも去る時はお手紙を書いて添えている。