随分と彼方から
この場所を選んで
キラキラと眩しく
ドキドキと嬉しく
そんな物語りを見付に来たのだけど
これかな
あれかなと
出くわすことに期待をよせ
キラキラ
ドキドキとは無縁なことを見て
少しずつわたしはあきらめてしまった
あきらめる度に何かが現れわたしに言う
「おまえが見えないだけだ」
どれだ
どこだと
探しているうちにわたしは迷子になってしまった
キラキラなんて
ドキドキなんてどうでもいい
わたしはそれより道に戻りたい
行くべきはずの道から外れたようだから
テクテク
トボトボ
セカセカとどれくらい歩いただろう
遠くで何やら見える
キラキラと光っているそのものは
見たことが無いほど美しくて嬉しくなった
それはいつも見ていたものだったのに
今日はじめて見付けた気がする。