お初

正月明けは何をしても「初」である。

初詣、初売り、先日の私は初お寿司、初手紙、初居眠り....

人は初がお好きのようである。

おとぼけでも悪気がある訳でも無いのだが私は「はじめて!」と初めてでないのに言うらしい。

「前にも同じこと言ってたわよ」と親しい友人に指摘されると「そうだった?」と全く覚えていない。

そう、よく忘れるのだ。

あれも、これも、そのことも忘れている。

いつの間にか歳を重ねていたらすぐ忘れるようになってしまった。

頭が小さいから少ししか入らないのかとふざけて思うこともあるが

このすぐ忘れるお陰で毎日「初めて!」といくつも新鮮に興奮できるのである。

ありがたや、ありがたや。