今から20年程前に仕事の取引先の方から映画のチケットをいただいた。
タイトルは「地球交響曲」第2回と記載されている。
ドキュメンタリーのような映画だったと記憶している。
あれから随分経ちトマトがおいしい水でたくさん出来る話しと一緒に覚えていたのは
真っ黒い海苔を丸める佐藤初女という女性の姿だった。
何かの折、その女性の記事を見かけては「あの映画の・・・」という程度で20年ほど過ぎていた。
先日、ヨガの先生が生徒さんとその佐藤初女さんの話しをしていた。
「初女さんは想いを握るんですよね」
何気ない言葉に私の心はピクリと反応した。
美味しいお米、美味しい塩、美味しい海苔でつくればそりゃ美味しいはずでは無いか、
まして都会を離れた山中で食べるのだから美味しいのは当たり前だろう、そう映画を観た当時思ったことを想い出した。
”想いを握る”には握るその人、握る過程そのものが実は大切な要素で土台で、通っていないとそれに至らぬことなのだと今は思う。
私は当時の私に肩叩き言いたい「君、理解できるにはまだ青いな」。
そんなことを昨年の師走に経験した矢先、先日佐藤初女さんの講演が今春にあると知った。
まだまだ青い私だがトコトコ出かけてこようと思う。
20年経って新ためて気付くこともあるのだ。