私はおみくじを引くと手元に置いておく質である。
年に幾度と迷うことが在るとそのおみくじを読み直し想い改めるのである。
もちろん過去にはそんなことはどうでもよいとおみくじのアドバイスを無視したことは多々あるのだが
過ぎて振り返ると書いてあったではないかとポカリ自分の頭を叩くことになる。
そんなことが有ってから縁あってこの手で引いたおみくじを年に何度か読み返すようになった。
ここ数年、大吉続きであったのでその度に今年はどんな大きな吉がくるのかと手ぐすね引いて待っていたが
あれれと言う間に時は過ぎ大吉どころか大凶ではないかと思うことが波のように続いていた。
人生でかつて無い大きな試練が続くと人は滑稽になるのだろう。
何なに今度はなんでしょうとむしろ可笑しく思えてくるのだ。
昨年末で大吉も終わりある意味ほっとした元旦の宵にふと思ったのである。
大波小波の試練の先にくっくっくっと滑稽に思え可笑しくて笑えるようになることが大吉を得たことなのかもしれないと。
ただ年越しに飲み過ぎて甥っ子に説教するようになった自分は戒めないとならないが。