12月の自転車

ここ急に寒気が強まり、公園の銀杏の樹の葉も一気に落ちている。

毎朝乗る自転車の風さえも冷たく感じ、時々歩きたくなる朝。

今朝、自転車のペダルを漕ぎながら気が付いた。

12月に自転車を漕ぐことは人生初ではないか?ということに。

「へぇ、本当だ。12月に自転車漕いだこと今まで無かったな・・・」思い巡らし漕ぎ続ける。

「人生半分生きていてもこんなことさえ初めてなのだもの、まだまだしていないことって私の人生にあるのよね」。

気付くことができるならば、毎日、毎分、毎秒の中にいつも初めてのことが潜んでいる。

今こうして食べているまるごとバナナも初めて

ボワンと膨らんだ寝癖の形も初めて

この朝焼けの雲も観たことないし

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そんなことを思う12月の冷たい朝。