母からのシュトーレン

北国に住む母から例年通り、好物のシュトーレンが届いた。

今年で15年目、同じシュトーレンを食べている。

初めこのシュトーレンの店の存在を知り母にプレゼントしたのだが、

いつの間にか立場が逆転し私がいただく方になった。

もしかしたら15年前の私の方が親孝行をしていたのかもしれない。

歳月を重ねれば重ねるほど人は大人になり、幸せになり、親孝行出来るものだと子供心に思っていたが

そんなことはなく、いつも人はその時大人で、幸せで、親孝行をしない限り、歳を重ねればできるようになる訳ではないということが今は分かる。

それが人生半分過ぎて分かるんだもの、遅いよなーと

今年も贈られたシュトーレンを頬張りながら母に感謝している日曜の午後。