子供の頃から草の根分けて歩く癖がある。
それは人が歩いていない雪道に足跡をつける時とも似ているし
目指している人はいますか?の質問にいないと応える感覚とも似ている。
歩くのが器用で上手いとは言えずむしろ不器用なのだが、
人の後は何だか歩きにくい。
先日、意識して混む駅や横断歩道を歩くとき人の後を歩いて見た。
前の人について歩くのは何て楽なのだろう。
人にぶつかることもなくあれこれ気にすることもない。
でもわたしの目は前の歩く人の背ばかり見える。
なんて退屈な景色なのだろう、
またスっと、自分の歩調で歩き出してしまう。