子供の頃の夢

小学生に入り間もない頃、よく作文のテーマに「大きくなったら何になりたい」というのがありました。

私は「大きくなって」というより「雲に乗りたい」というのが小さい頃からの夢でした。

夢というよりは希望に近く、乗れると思っていました。

何故なら私は雲より高い処から来ているのだから、と思っていたのです。

7歳のころ、その雲に乗る話しを大人にしたら笑われてしまいました。

幼稚なことを言っていると言うのです。

それ以降、空が動くのか、地面が動くのか、知る為に毎日空の雲のスケッチをしていました。

続けていればいつか同じ雲の形が現れ、空が動いていると判ると思ったのです。

雲が同じ形で動いていれば、乗りやすい分厚い雲を探そうと。

しばらくすると授業で雲の仕組みを学んだことで、雲スケッチは3ヶ月で終わりました。

滑稽なことを考えていたなと昔の自分に長いこと苦笑していましたが

最近、その昔の自分が愛おしくて、会いたくてたまりません(笑)。