白磁

白磁の器をテーブルに並べた。

これから仕上げの絵付けをする。

溶けそうな窓ガラスをみながら、目の前の氷の山のように積んだ白磁を観ていると何だか少し涼しくなる。

私が磁器を習い始めたのは確か初夏だったと思う。

夏が来るとその初心を思い出す。

あー無性に制作したい、真っ白って心を自由にするのかな。

今の私は何を描きたいだろう。