
アニメ「風立ちぬ」を観ていたら主人公の愛する女性が肺結核で余命短いというストーリーに、急に会ったことの無い祖父を思い出した。
父方の祖父は父でさえ会えなかった、30歳で肺結核で亡くなったのだ。
祖父はどのような人でどのような人生だったかは憶測しか立たない。
実家の仏壇に葉書程度大きさの祖父のの写真がある。
それもこの10年くらい前に我が家に来た1枚の写真である。
少し聞いた話しでは祖父は本州にある津軽藩の家系で津軽という名字だったそうだ。
肺結核を患い治療のために遠く北海道の小樽にある療養所で過ごしていたらしい。
何歳の時に来たのか?
津軽の実家から帰郷せよという電報が来ても帰らず、その挙げ句に縁を切られたという。
当時恋仲になった看護婦(祖母)への想いなのか、それとも自分の治らぬ病のことを考えてのことだったのか。
実のところは祖父でしか判らない。
父が生まれたことを知らずに亡くなってしまった祖父は、最後は天理教に入団したという。
何故天理教なのか判らずいたが、今日の「風立ちぬ」の映画を観ながら
もしかして祖父は「輪廻転生」の信仰心から天理教を選んだのでは無いか。
死んで生まれ変わりたいという想いが在ったのではないか?
祖母に会いに来る為に。
祖父のDNAが私に組み込まれているのなら多分そうなのではないだろうか。