触ってみたかった画材
作ってみたかった作品
使ってみたかった道具
通ってみたかった小道
座ってみたかった職場
携わって見たかった店
知りたかったその世界
感じたかった出来る事
そんな思いが子供時代
雲に乗るのを夢に見て
皮の鞄をいくつも買い
留まらずに生きて行く
こだわっても留まらず
そうしてきたこの人生
手に持てなくなるほど
鞄は増えて日も暮れて
一度の人生悔い無き様
かなり色々見て来たが
まだ知らない事はあり
むしろまだの方が多い
けれども一度の人生は
全てを見れる事は無い
旅した分を見れるのだ
ちょっと急がしい旅を
ずっと続けて来たけど
これからはゆっくりと
荷物を減らして見たい
。