アイマスク

友人の海外からのお土産でかわいらしいシルク製のアイマスクをいただいた。

付けて寝るとどうも頭の後ろにくる結び目がゴロゴロして居心地悪い。

すっかりアイマスクの効果を体感した私は他にデザインは無いかと探して見た。

海外ブランドのお店で紐のタイプでなく結び目がないゴムタイプのものを見つけた。

しかも目に当たる箇所が袋になっており、アロマや保冷剤などを入れるようになっている。

購入し快適に付けたのだが、朝目が覚めるとアイマスクは目から外れ喉に巻き付いている。

どうやって鼻を飛び越えて喉まで来れたのかな。

意味の無いことを思い巡らしながら買ったばかりのアイマスクもそう長くは夜をお伴しないことを感じていた。

ある日、フランス製のグッズを扱うお店に入りアイマスクを見つけた。

かわいいデザインというよりは中身が電子レンジで温めることができ、

ざらざらとした砂のように動くものが中の袋に入っており適度にずっしりと重い。

買い求め早速チン!として目に置いてみるとじわーっと温かく重さがしっくりくる。

紐やゴムは無いけど上を向いて寝ていれば大丈夫。

ところがこのアイマスク、目から離れ何処へやらと何度も居なくなる。

寝ぼけながらも手探りで捕まえてはまた載せて、居ないと起き上がれば自分の肩の下に居るなど

放浪も甚だしい。

また今夜も何処かへ行くのだろうと思いつつ、一夜に何度も探すためいささか熟睡が出来ていないと気づき、

はて?何の為のアイマスクかと1年たって思うのだ。