探し物

手袋を片方落とすことはあっても物を無くすことは無いのだが

とうとうどうやら無くしたらしい。

それも一気に数個ほど。

引っ越しの時に大事だからと別のところに除けて閉まった記憶だけが残っていて

それが何処なのか覚えていない。

夏を過ぎるまでは使用しないから、とその抱いた感情だけを覚えている。

その物の思い出が大切な分、無くなるのが寂しい。

「物より思い出」というが物があってこそ思い出せることがあるのである。

代わる物など見つからないだ。

しくしく今夜は久しぶりに男泣きである。